NO1

 

子供達は時々言います。「○○君(さん)は頭が良いけれど、僕(私)は頭が悪い、

だから良い点がとれないのだ。」と、でもそんなことを言う子供たちでさえ

実はよく納得しています。それが勉強をしない自分のせいであると、…私もそう思っていました。

頭の良い、悪い、は結果に対する口実である、と。 ですが今、必ずしもそうではないと考えています。

誤解を招く表現ですが、「頭の良い、悪い」はあると…  

 

 

長年、多くの生徒さんと接していますと、稀に才能というもの

を感じる時があります。少々の努力では飛び越すことのできない壁の

ようなものを、子供の中に感じる時があるのです。

 

事実、身長や体力に違いがあるように、学習能力に差がある

のは、ごく当然で間違いのないことです。

でもノーベル賞をとったり、学者になるための勉強をしている

のなら、この差は決定的かもしれませんが、学校でしている勉

強はそんなに高度なものではありません。

 

それに小学校や中学、高校で「頭が良い」と言われている生徒

が、そもそも生まれながら人より高い学習能力を持っていたかは、疑わしいこ

とです。なぜなら、学習をすればするほどその知識が増えるの

は当然のですが、この知識には「頭が良くなる」という

褒美がついてくるからです。

 

例えば、あることに関して10の知識をもったA君と、

の知識を持ったB君がいて、2人が同時に同じことを学び、

どちらもよくわかったとします。

 

でもどちらのほうが応用力が高いでしょう。関連事項について

沢山の知識を持っているA君のほうが、応用問題や発展問題を

より多く解くでしょう。B君は自分は「頭が悪い」、と思う

かも知れません。 同じように新しい事を勉強して、同じようにわかった

つもりでも理解力や運用能力には、勉強する前からすでに差ができて

いるのです。

 

皆さんは、成績の良い子が概して暗記能力も高いのを知っていますね。

これも頷けることです。。

 

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