何のために勉強するの

 

何のために勉強するの 勉強が好きな子供さん、得意な子供さんはこんなことは言いません。勉強が嫌だったり、不得意な子供さんは時々このような質問を投げかけてきます。そんな時の子供さんの頭の中はどうなっているのでしょう。「英語なんか知らなくても生活できる」、「方程式なんか日常生活に必要ない」等、勉強をしなくてもよい理由を無意識に沢山探しています。

 

 もしあなた自身やあなたのお子様がそんな子供さんなら、安心して下さい。よい数字があります。学歴による初任給比較です。日本の大卒初任給は約19万円、高卒初任給は約15万円で、その差僅か約1,3倍です。家が買える程の投資に対し、僅か4万円の差です。 23歳と18歳の年齢差を考えれば、差は一層縮まります。 因みにアメリカでは約1,6倍、イギリス、韓国では2倍以上と言われています。 

 

 日本は言われているほどの学歴社会ではない、と私は思います。同一企業内では、どの大学、高校を卒業しても同じ初任給が支払われます。卒業した学校によっても大きな差がある上記諸外国と比べても、日本は非常にフラットな社会だと思います。

 

 じゃあ勉強なんか必要ない!そう考える前に次の数字を見てください。23千万」32千万」これは高卒と大卒(院卒)の生涯収入(退職金含)です。初任給では4万円の差ですが、生涯収入では9千万円に膨れます。考慮に値する額になります。でも、そうです皆が会社員になる訳ではありませんね。

 

 ですが、あなたも聞いたことのある次の人々を考えてください。 楽天の三木谷氏、ソフトバンクの孫氏、(ライブドア)の堀江氏、サイバーエージェントの藤田氏。現代日本の企業家達です。アメリカにも目を向けてみましょう。アップル社のスティーブ・ジョブス、マイクロソフト社のビル・ゲイツ、グーグルのラリー・ペイジ、フェイスブックのマーク・ザッカ―バーグ。彼らは一様に高学歴なのです。この事実についてロイターが「シリコンバレー神話の虚実、成功への鍵は学歴やコネ」で言及しています。もちろん学歴がなくても大成功している人は大勢います。

 

 では、本当の成功の鍵はどこにあるのでしょう。COURRiER, Japanという雑誌の1110月号は「粘り強さ」という言葉でこれを表現しています。成功者は粘り強く目的を追求し、しつこいほどに努力を持続する、と言っています。そしてこれは、今学校でしている勉強の過程と同じだと思いま せんか。だとしたら上の企業家達が高学歴なのは分かります。彼らはこのをたくさん培っています。

 

あなたやあなたのお子様がしつこい程にねばって難解な関数を解いたり、うんざりする程英単語を暗記した経験をたくさん持っていれば、きっと企業をしても成功のため粘り強く努力をするでしょう。

 

 実は、「○○校の卒業生」、という言葉に日本では大きな実益はありません。でも、学歴に関わらず目的のために誘惑を排して一生懸命に勉強をするという体験、それによって培われる意志力と学習能力には、国を違わず大きな意味があると私は思います。そこに学歴を超えた個人差が産まれ、生活を豊かにし、実益をもたらしてくれる確かなものがあると思います。だから一生懸命勉強してほしいと思います。